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本条蔵 -ホンジョウゾウ-

本やゲームなどの感想です。まだまだ移行作業中。概ね敬称略です…。

Light 「僕と、僕らの夏」 

ダムに沈むことが決まった山間の小さな村。最後の夏を見届けるため、幼い日をこの村で過ごした主人公・恭生は、夏休みを利用して 村を訪れた。再会した幼なじみ達と、朧気な記憶の断片……。
恭生の視点と 幼なじみの少女・貴理の視点、二人の視点が交互に切り替わりながら「最後の夏」が紡がれる、ノベル形式AVGです。

互いのことがちょっと気になる、幼なじみの 恭生と貴理。貴理を慕って片時も側を離れない、貴理の後輩・有夏。密やかな恋を胸に秘める、恭生と貴理の幼なじみ・英輝。彼らを複雑な思いで見守りながら、しかし 一歩引いたところで助言役に徹する先輩・冬子。
ダム建設の賛成派と反対派の確執。
村の者と、よそ者。
複雑に絡み合う人間関係の狭間で揺れながら、それでいて どこまでもひたむきで切ない、独特の雰囲気を醸し出す作品です。どのくらい恋愛事情が複雑かって、「男×女」だけじゃなく「女×女」も絡んでくるくらい複雑。

誤解したり、すれ違ったり、三角関係に悩んだり、と、少女漫画風の展開が 個人的にはちょっと苦手です。少女漫画風といっても、「誤解を解こうとしたら相手が走り去っちゃった」ではなくて、「言おうとした言葉を相手に封じられてしまった」とか「第三者の介入によって事態が複雑に……」という感じ。
こういうのは実際にあるかもしれない。いや、だから苦手なのか。苦手、というより、単純に「苦しい」のかも。

そんなこんなで、ハッピーエンドに到達しても、微妙に(切り捨てた者への)モヤモヤが残ったりします。でも(だからこそ)、他の結末も見てみたくなって、繰り返しプレイしてしまう……。エンディングは、たぶん10種類くらいあるのかな?

システム面では、スキップ(早送り)機能はあるもの、既読/未読判定はナシ。読み戻し機能はあるけど、ちょっと使いづらい。セーブは随時可能ですが、選択肢画面では不可。セーブ箇所も10箇所程度と少なめ。ロードはメニュー画面でのみ可能。誤字もちらほら。……色々と難アリです。
その一方で、「アナザーストーリーモード」なる謎モードが搭載されています。最初は「他の登場人物の視点で進めるモードかな?」と思ったのですが、……これ、どうやら「作中の画像を使って、オリジナルのショートストーリー(選択肢・フラグ設定も可能)を作って保存できるモード」らしいですよ!うーん、どうしてくれよう(笑)

まだ2エンディングしか見ていないので、今後 また感想が変化しそうです。あと、うっかりBGMをオフにしてプレイしてしまったので、その辺も含めて 後日加筆・修正を加えたいと思っています。オープニングの歌曲「僕と、僕らの夏」は、すごく好き。

せめて、失恋くらいはさせてもらおう。
それなりのつきあいだったんだから。
それくらい甘えたって、許されるだろう。