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本条蔵 -ホンジョウゾウ-

本やゲームなどの感想です。まだまだ移行作業中。概ね敬称略です…。

D.O. 「加奈~いもうと~」

加奈 ~いもうと~
加奈 ~いもうと~
posted with amazlet at 13.05.09
D.O. (2000-06-30)

高校生の藤堂隆道 (主人公)と、2つ年下の病弱な妹・加奈。入退院を繰り返す加奈と 患者達の交流、彼女を大切に見守る自分、そして疼く 幼い日の恋の傷…。
きょうだいと、彼らを巡る人々の交流・成長を描いたビジュアルノベルです。

上記のパッケージを見て「お、なんかエロそう」って購入した人は、内容の重さに打ちのめされたのでは…!
後の移植版・リニューアル版の方が、パッケージが雰囲気に合ってると思う。

加奈 ?いもうと? DVD版 加奈 ~いもうと~(限定版:サウンドCD、オリジナルブックレット同梱) 加奈 ~いもうと~(通常版)

閑話休題。
画面いっぱいにCGが表示され、その上に出てくる文章を ポチポチクリックして進め、ときどき選択肢が現れて…という、お馴染みの形式。選択次第でエンディングが6種類に変化します。

各種ゲーム年表などに、「泣きゲーの金字塔」として登場することが多い作品です。たしかに…重い、重いよ…!
愛する妹は重度の腎臓疾患だし、末期ガン患者も出てくるし、主人公の恋愛のトラウマも痛すぎる…。
テキスト自体は、「ちょっとシリアスめ」程度の雰囲気で、それほど 文章が硬かったり重かったりするわけじゃないんだけど…そういう問題じゃねぇっすよ…。

私は、エンディングを3つほど見たところで断念してしまいました。これ以上はもう無理…。

コンプできなかった理由は、上記の「辛さ」もそうなんだけど、他にも気になるところが多くて。

ひとつめは、特徴的なCG。
同作品をプレイした友人達は「最初はちょっと違和感があったけど…慣れるよ?」って言ってたけど、私はダメでした。CGが特徴的な作品(「腐り姫」とか「kanon」とか)でも、合うものは合うんだけど…なんだろう。致命的に相性が悪いみたい。

ふたつめは、語りの多くが過去形であること。
全体が暗示的過ぎてしまうし、「すでに起こったはずの出来事を、プレイヤーが随時選択し、その選択によってストーリー(現在)が変わる」という構造上の矛盾にも、猛烈な違和感を覚えてしまいました。

みっつめは、「選びたい選択肢がない/選択したいところで選択肢がない」ところ。
「この人を振りほどきたいのに…どうして抱かなきゃいけないのさ…」なんて場面が多くて、とてもストレスフル。むーん…。全体的に、文章のセンスが ちょっと合わないのかなぁ、とも思います。

結論としては、「良作だけど好きじゃない」感じ。ほんと、相性の問題なんだろうな。

以下、見たエンディングのお話など。ネタバレも含みます。



ED2・追憶(ペンダントのED)、ED4・雪(お花が咲くED)、ED6・今を生きる(本を出版するED)…を見たと思います。

感想欄には「なんで夕美を拒絶できないんじゃあ!」な感じのことを書いてしまいましたが、一度クリアしたら 夕美も嫌いじゃなくなりました。むしろ加奈より好きかもしれない。健気というか…不運というか。うん、けっこう好きだ。

…だけど、やっぱりそれはそれとして、「(大学生になっても)拒絶したまま」という選択肢は欲しかったなぁ。(バッドエンド一直線になってしまいそうだけど…。)